どんぐりパパの研修会学びノート#4

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「どんぐりパパの研修会学びノート」シリーズとして、今回も学んだ内容を整理してまとめてみました。

同じ様に学んでいる方の参考になれば嬉しいです。

学びのハイライト

・PAT(Pediatric Assessment Triangle)

小児の診察時にパッと見て分かる3つの要素を観察し、重症かを評価するツール。
①外見:異常な外見・歩行、泣き止まない、etc…
②呼吸:異常な呼吸音、陥没呼吸、尾翼呼吸、etc…
③皮膚の循環:蒼白、網状皮膚、チアノーゼ

・感染症診療のトライアングル

     ①感染臓器
    ↙ (患者背景,重症度)
②微生物   →   ③抗微生物薬

・抗微生物薬治療の流れ

①初期治療(Empiric Therapy)
②中止の検討
③Definitive Therapy:Deescalationを行う
④経口薬へのスイッチ
⑤治療への反応の確認
⑥治療期間の設定

・初期治療の際に考えるAIMS

①A:Age(年齢)
②I:Infected Organs(感染臓器)
③M:Microorganism(微生物)
④S:Severity(重症度)

・④S:Severity(重症度)の決定因子

年齢、PAT、バイタルサイン、身体所見、呼吸・循環のサポートの有無
WBC、CRP値は重症度と比例しない

・Empiric Therapyで考慮する細菌

G(+)菌:MSSA,MRSA,CoNS,腸球菌,肺炎球菌
G(₋)菌:SPACE,多剤耐性菌,etc…
嫌気性菌:Bacteroides fragilis
非定型菌:百日咳,マイコプラズマ,クラミジア,レジオネア

・Empiric Therapyで実際の処方の際に考える事

①世界標準治療の優先
②Local Factorsを考慮:施設アンチバイオグラムを参考
③投与量は最大量:特に重症例に

・Empiric Therapyで開始した抗菌薬の中止判断

①ウイルス感染が疑われる
②細菌感染症が否定的
③抗菌薬の効果が見られない
④診断が異なる(非感染性疾患)

・Deescalationの重要性

常在細菌叢の破綻、広域 ≠ 強力、医療資源を大切にする

・Definitive Therapyで意識すること

As Narrow As Possible(出来るだけ狭域抗生剤を)
選択の際にMICの絶対値を判断に用いない。

・Oral Switchの利点と留意点

退院が可能となる。
As Narrow As Possibleの原則で。
Oral Switch可能な感染症かどうか。
消化管からの吸収が十分かどうか。
経口投与が可能かどうか。

・小児感染領域で経口薬での治療経験のない疾患

感染性心内膜炎、脳髄膜炎、縦隔炎、腹膜炎、菌血症(一部除く)

・ピボキシル基を含む抗菌薬の注意点

低カルニチン血症に伴う低血糖の可能性あり。
痙攣、脳症から後遺症に至る報告あり。
セフカペン,セフジトレン,セフテラム,テビペネム,etc…

・治療反応のパラメーター

全身状態が最重要。臓器特異的な指標で判断する。

・治療期間の設定が困難な感染症

膿瘍:肺、脳、腹腔内など。
免疫抑制のある患児の感染症:ANC>500/μLになるまで抗菌薬継続。

用語集

・Empiric Therapy

初期治療。

・SPACE Organisms

Serratia(セラチア)
Pseudomonas(緑膿菌)
Acinetobacter(アシネトバクター)
Citrobacter(シトロバクター)
Enterobacter(エンテロバクター)

・Deescalation

Empiric Therapyで開始した広域抗生剤から、原因菌を狙った狭域抗生剤に絞ること

・Definitive Therapy

特定の感染症、病原体に対して、過去のデータに基づく最も信頼できる抗菌薬を選択する治療。

・MIC

細菌の発育阻止に必要な最低限の抗菌薬濃度(㎍/mL)
(血液中の感染症の指標で、組織感染症の濃度ではない)
数字が小さくても、S,I,Rで判断する事が重要。

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